ADHD・起立性・季節性・パセドウ病・双極性等の病気・症状も改善していきましょう

うつ病のせい?友達・友人と遊んでも全然楽しくないのはなぜ?

うつ病になると、さまざまな症状が現れます。「感情」面においては、「憂うつ」「悲しい」「寂しい」「不安」「焦り」「イライラ」「無感動」などの他、「自分のことをダメだと感じる」「死にたいと思う」「何の希望もない」などの症状が起こり、特に朝方に強く感じられると言います。

 

「意欲」面においては「行動力や集中力がなくなる」「人に会ったり話したりするのが面倒になる」「今まで好きだったことをやる気になれない」などの症状が起こり、「思考」面では「頭がさえない」「考えがまとまらない」「集中力が無くなる」「決断力や判断力が低下する」「反応が遅くなる」などがみられ、ときには「妄想」が現れることもあります。

 

また、精神症状だけでなく、身体の不調として症状が現れることもあり、「睡眠障害疲労感」「倦怠感」「食欲不振」「めまい・耳鳴り」「口の渇き・味覚障害」「首や肩のこり」「腰痛」「腹痛」「胃部不快感」「息苦しさ」「下痢や便秘」などが起こることがあります。
このように、マイナス思考になり、意欲も低下して人に接するのがする面倒になったりする病気ですので、「友達と遊んでも全然楽しくない」というのは、もしかしたら「うつ病」のサインなのかもしれません。

 

もちろん「一時的に気分がのらない」「友達に対する感情が変化した」という場合もありますので、必ずしも病気であると言い切れるものではありませんが、そのような心当たりがないのであれば「うつ病」の可能性はあります。医学的には「いつもの自分自身と明らかに違っている」と感じ、その状態が2週間続くようであれば「うつ病」を疑ってみるべきであるとされていますので、普段の自分自身を基準にしてみることが大切になります。

 

 

うつ病と分かったら何をするべき?

 

「うつ病」は友達や家族などのまわりの人間の対応がむつかしい病気でもあります。例えば「骨折」や「発熱」などの病気であれば、対応は容易に想像がつきますが、「うつ病」だと、どうし接したらいいのかわからない人が大半だと思います。

 

「一緒に遊んでも楽しくない」のは、病気の症状の一つなのですが、それが伝わらなければ、友達に誤解を招いてしまうこともあります。

 

もし「うつ病」だと診断されたのなら、「自分は病気であり、普段の状態とは違う」ということを、きちんと認識しましょう。その上で「自分自身を責めないこと」「しっかりと休養することと」「友達や家族を含めたまわりの理解と協力を得ること」などが重要になります。しかし、病気であるあなた自身が、冷静に対処するのは難しいかもしれません。そんな時は、やはり専門家の助けを借りるべきでしょう。

 

 

病院に行くべき?

病院に行くことに抵抗を感じる方も多いかもしれませんが、上記した理由から考慮して、やはり、必ず病院に行くべきだと思います。診療すべき科は「精神科」「精神神経科」などと書かれている医療機関ですが、「心療内科」でも、軽いうつ病など心の病気をみている医療機関もあります。

 

これ以外にも「メンタルヘルス科」「メンタルクリニック」などの表記を掲げる医療機関でも受診することができますし、まずは「内科」を受診して、他の病気がないかをよくみてもらった上で、「精神科」を紹介してもらうという方法をとることもできます。今後、定期的に通院しなければならないことを考えると、通院可能な距離の病院を選んだ方が良いとも言えますね。
実際に受診した患者さんに話を聞いてみると「思ったより、普通の病院で安心した」「他にもたくさんの患者さんがいて、自分一人でないと感じられた」「受付に電話すると、とても親身になってくれてほっとした」などという意見もあり、受診していることがわからないように気を配ってくれるなどの工夫もされていますので、あまり気負わずに、まずは受診してみることをお勧めします。

 

 

自分でできることはあるの?

一般的には「休養する」ことが大切だとされていますが、周囲の人が「しっかり休んでね」と声掛けすることで、逆にこれをプレッシャーに感じてしまう人もいるとのこと。もともと、まじめで几帳面な人がかかりやすいとされている病気ですので、こんな時でも「きちんとしなければ」と感じてしまうのですね。

 

うつ病の治療の一つに「認知行動療法」というものがあり、これは「認知のゆがみ」と言われる極端な思い込みとも言える認識を改善していく方法です。代表的な認知のゆがみの例としては、「すべてを白か黒かという両極端の見方をしてしまう」「マイナス思考」「~すべきに捕らわれて、その基準にあわせようと自分を追い詰める」などがあります。

 

ゆっくり休んでもプレッシャー?

 

このゆがみが、上記したように、思いやりからかけられる「ゆっくり休んで」という言葉さえも、自分を追い詰める要因と解釈してしまうようです。自分でこれを改善することは、なかなか困難ですので、やはり専門家の指示を仰ぐことが重要だと思います。
また、友達に対しては、上記したような誤解を招かないためにも、自分が体調が悪いことを話し、気心が知れた人であれば「うつ病である」と説明しておいても良いでしょう。

 

好きなことさえも苦痛に?

 

「うつ病はその時々で気分が変わり、対応がむつかしい病気であること」を伝え、「元気な時と同じような行動はできない」ことを知ってもらいましょう。そうしないと、相手が良かれと思って行ったこと、例えば「励ますこと」「好きなことに誘うこと」などがあなたにとって、苦痛になることがあるからです。

 

真の友達なら、自分なりに対応を調べたりして、あなたの本当の心の支えになってくれるかもしれませんね。

 

 

最後に・・・

今ではすっかり完治したある「うつ病」患者さんのお話です。病気を患っている間、一番つらかったことは何ですかとお聞きすると「家族が心をこめて作ってくれた食事がのどを通らず、砂を噛んでいるように感じた。それを一生懸命残さずに食べるのが、実は一番辛かった。」と話してくれたことがあります。

 

このことからも、この病気に対する対応がいかにむつかしいかがわかります。家族や友達が治そうという思いで協力していることに本人が応えられないのは、病気の症状のせいなのであり、本人の性格や怠慢ではないのだと認識することが重要なのだと思います。

 

そのことを裏付けるように、この患者さんは、症状がひどい時にはわからなかったけれども、良くなるにしたがって「自分のことを心配してくれる人がいるということのありがたさ」がわかってきたとも話していました。
今「うつ病かもしれない」と悩んでいる方々は、とても辛い状況だと思います。しかし「うつ病」はけっして治らない病気ではありません。そのための一歩を一日でも早く踏み出して、完治に向けて歩み始めてくださることを心より願っています。

 

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