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起立性調節障害の人が陥りやすい「マイナス思考」と心を痛めない物事の「捉え方」とは? 

起立性調節障害の方は、自律神経系の乱れや血圧の調整の問題を有していますが、二次的にマイナス思考に陥りやすい傾向にあります。

 

一般的に、認知行動療法と呼ばれる治療法の中で、マイナス思考はいくつかの種類に分類されています。認知行動療法とは、ものの受け取り方・考え方に働きかけて、気持ちを楽にするための精神療法の一種です。

 

自分の気持ちを楽にするために、まずはマイナス思考に結びつく要素としてどのような思考パターンが存在するのかを把握する必要があります。

 

完璧主義な考え方は置いておこう

まずは、「全」か「無」かの考え方で、少し失敗しただけでも完全な失敗だと捉えてしまう完璧主義的な傾向です。

 

類似の要素としては心のフィルターと呼ばれるものがあり、これは一つの良くない出来事にこだわり、そればかりに目がいってしまうことを指します。日本人に多い思考です。

 

また、良くない出来事があると「世の中って大体全てこうだよね。」と過剰に一般化してしまうことも特徴として挙げられます。

 

具体的なシチュエーションとしては、上司から少し指摘を受けただけにもかかわらず、全ての業務や自分自身の人格を否定されたと感じ、他に楽しいこともあるのに、その出来事に固執しているといったことが挙げられます。

 

起立性調節障害の方では、一度学校や仕事に遅刻しただけなのに、「自分は何もできないだめな人間だ」とレッテルを貼り、思い込むことなどがあります。

 

また、何か良くないことがあったとき、自分の責任でなくても「自分のせいだ。」とマイナス思考に陥ってしまうことがあります。

 

なぜ、「マイナス」的な思考になってしまうの?

 

起立性調節障害の方は、思春期〜10代の頃に朝起きることができず、学校生活において遅刻・欠席が多かったという方が大半を占めます。中には完全な不登校で学業面でも大幅に遅れをとっていたという方もいるでしょう。

 

学生時代に周囲と同じように学業に励むことができず、「病弱な人」あるいは「怠け者」と一線を引かれてしまったことで、誤解をされ続けてきた経緯があります。

 

その過程の中で生じたネガティブなレッテルが大人になっても自分の中に残っていることも多いです。上司などに似た部分を指摘された瞬間、過去の出来事やトラウマを想起させ、自分の過去それら全てに対して、上司は言っているんだ。だから自分はダメなんだ。

 

と勝手に思い込んでしまうのです。

 

 

起立性調節障害の場合、背景として自律神経系の乱れがあり、活動量が減ってしまっても決して怠けによるものではありません。しかし、起立性調節障害の方の誤った自己認識によって、自己評価が低下している傾向があります。

 

また、起立性調節障害の症状が強い場合は、体がだるく、不活発な行動パターンをとりやすいです。外出や運動を避ける傾向があるため、気分が低調であることが多く、抑うつ状態に近い症状を示すことがあります。

 

気分が抑うつになると、思考もネガティブになっていき、マイナス思考に結びついていきます。

 

上述の通り、起立性調節障害の方はそれまでの「怠け者」としてレッテルを貼られて生きてきた生活歴や、生活の不活発さによる抑うつ状態からマイナス思考に陥りやすいことが考えられます。

 

起立性調節障害の人の「仕事」に対する考え方のポイント

 

仕事をするには、誰しもストレスを感じます。さらに、ストレスは人間にとってある程度必要なものとされています。起立性調節障害の方は、マイナス思考の深みにはまっていくことのないよう、気持ちをコントロトールする方法を身につける必要があります。

 

仕事の場面で、上司に間違いを指摘されたとき、「自分は全てだめだ」と全か無かの思考で考えることをやめ、合理的に思考パターンを変える必要があります。

 

合理的な思考パターンとは、例えば「完全に善良な人もいなければ、完全に悪である人もいない」といったように、自分の全てが悪いのではないと折り合いをつけて考えることです。

 

すなわち、どちらか一方に思考が偏ることなく、バランス良く考えることが必要となります。

 

また、ネガティブ思考に陥ったときは、その思考をポジティブに変換していく必要があります。

 

例えば、「前に指摘されたときも、指摘通りに修正したらうまくいった」「指摘してくれるのは、自分の成長を願ってのことだろう」など、ポジティブに考える習慣を身につけることで、気持ちが楽になります。

 

状況を見る。冷静になること

 

そして、もう一つ冷静に考えることです。

冷静になってください。

 

上司やはあなたのことを悪く言った人物があなたのストーカーなのですか?

その方は、学校や友達関係など、全てを知り尽くしているのですか?

 

違いますよね?

 

つまり、失敗した一面のみで放った言葉なのです。つまり、あなた自身への罵倒ではなく「行動」に対するもので、その後の仕事の「行動」によって、その評価はすぐに変わることを意味しています。

 

同時に、相手がなぜその行動を注意したのか?を考えてみてください。あなたが経営者だったら?あなたが上司として仕事運営を行う立場だったら、あなたも同じように注意をしたのではないでしょうか?

 

つまり、立場的な発言であり、その立場にあなただろうが、上司だろうが誰がいようと、注意をする必要があるということなのです。でなければ、業務や行事、ビジネスが回らなくなってしまいます。

 

冷静に状況を見てみることことです。会社からみてみたら、学校から見て見たら、教師から、上司から、政府から、後輩から〜など、世界には様々な立場が存在します。

 

起立性である自分を褒めること

また、起立性調節障害の方が心配している遅刻や欠勤だけでなく、仕事には非常に多くの種類の失敗・ミス・反省が取り巻いています。一つの失敗に固執せず、良くやっている部分について自分を褒めてあげるようにしましょう。

 

自分へのご褒美として買い物をしたり、外出することも良いでしょう。

 

自分はだめな人間だとレッテルを貼ってしまいがちであるため、自分の良いところを見つけて褒める練習を行うことで自尊心や自己有能感が向上し、マイナス思考を脱する一助となるといえます。

起立性調節障害の人の「人付き合い」に対する考え方のポイント

 

起立性調節障害の方は、思春期〜10代の頃に休みがちになり周囲とうまく馴染めないことから、人に対して疑心暗鬼になっていることも多いです。

 

中・高校生の場合は、人付き合いから学ぶ社交性・コミュニケーションなども成長のために必要な通過点となるため、たとえ学校に行けなくても習い事などで人と関わる機会を持つ必要が有ります。

 

大人の場合は、人付き合いがストレスになるのであれば、付き合いの量自体を減らして一人の時間を楽しむことも有効でしょう。大人であれば、一人で出かけているときに疲れたり、めまいがすることがあっても、随時自分のペースで休憩を取ることができるため心理的には楽になるでしょう。

 

また、人付き合いに関する考え方を変えることで、ストレスを軽減させることもできます。マイナス思考に陥っていると、褒められても心のフィルターを通して「どうせお世辞だろう」とネガティブに捉えてしまいがちです。

 

ポジティブな言葉をかけてもらったとき、「そんなことない、自分はだめだから」と否定するのではなく、一言「ありがとう」と言葉を添えて素直に受け取ることが望ましいです。

 

仕事における考え方とも共通しますが、マイナス思考に陥ったときはそれを客観視して、ポジティブな思考パターンに変換していく必要があります。

起立性調節障害の方へ

 

起立性調節障害の方が陥りやすいマイナス思考の種類と、仕事・人付き合いにおける考え方のポイントをご紹介しました。

 

今回ご紹介したように、自分の認知の仕方・捉え方を変えることで、行動を変えていくという手法は認知行動療法の範疇でもあり有効に作用します。

 

まずは自分を客観的に見つめ、マイナス思考に陥っていると感じたときは、ポジティブな認知に変換することを習慣化し、心を楽にしましょう。

 

「一つくらい失敗しても、他に良いこともたくさんある」と気負わない姿勢で日々の生活を送ることがポイントとなります。

 

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